第一夜 疾黒

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黒…先程の説明にはでてこなかった属性だ。 黒はどのような魔法なんだろうか? 「しかも私と同じのね。」 黒について考えていると爆弾が落とされた。 「は!?お前あっちのやつなのか?」 俺の認識では、化け物宣言から、 こいつはこの空間に住む得体の知れない奴と言うイメージで出来ていたのに、今の発言であいつの謎度が上がった…… 「それは…どうでしょう? っとそれはさておき、実は時間がありません。」 「時間がないってどういうことだ?」 言うや否や辺りの〝黒〟がぺりぺり音を立てる。 「どうやら始まったようですね… あなたには今から向こうの世界の私の唯一の知り合いのもとにとんでもらいます。 時間がないので一切の質問は許しません。 とりあえずこれを持っていて下さい。」 そう言って俺に何かを投げ渡す。 突然のことに少しあたふたしながらそれをキャッチする 手を開いて何かを確認する 「指輪…?」 そう黒い指輪だった。 黒い装飾に黒のダイヤルみたいなものがついている 「ええ…それと…あまり期待はしていませんが、何か武器は使えますか?」 とそんな質問… 普通は使えないだろうが 俺は… 「日本刀なら…じいちゃんに居合いならってたから少し…使える」 ヘイルスは驚いた顔をして 「これは運命と言わざるをえませんね… 」 といって手を前に突き出す すると鈍い黒の光がまた輝きだす 輝きが収まるとヘイルスの手に 柄から鞘まで黒い漆黒の日本刀がにぎられていた。 そして 「これを持っていきなさい」 と言うのだった。
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