異世界

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「ブォォォ!」 と言う雄叫びと共に 何かが突っ込んでくる それを紙一重のタイミングでかわす… そしてキッと前方を睨みつける。 目前にそびえる、俺の身長の2倍はありそうな巨体…、額に角を生やし口からは涎(ヨダレ)が絶えず垂れ落ちる… 角などの違いはあるがおおむねイノシシの姿をしていた。 はてさてなんで こんな状況になっているのかと言うと 時は10分ほどさかのぼる 森に入って約数分… 俺はこの鬱蒼とした森をなんとかすすんでいた 「ふー」 鬱蒼とした森のせいか、気持ちの悪い湿度と暑さから額からは汗がながれる さらに進んでいき、前を見る…一向に進んでいる気がしない…先程からギリギリ見える家は、やはりそのままギリギリ見える程度 そんな一向に進まない道にいらいらしていると 目の前に桃に似たうまそうな果実がなっているのが見えた。 食べれるかどうかはおいといて、 好奇心の赴くままに 木に手を伸ばす。 これが失敗だった 足元を何もみていなかったからだ。 ブニ 嫌な感触… 「ブヒー!」 雄叫びと言うより悲鳴のようなものが すぐ横の俺の身長よりはるかに高い茂みから聞こえる 焦ってさっと、飛び退く すると足元には俺の腕の太さはありそうな獣の尻尾… 嫌な予感がした…
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