異世界

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突然の声に目を開く… 目前には黒髪をオールバックにした男性、手には血の滴る漆黒の剣が光りマントのようなものをなびかせていた。 「あ、ありがとう…ございます」 とてもじゃないが舌が回らない オールバックの男は、こちら…と言うよりヘイルスにもらった刀…黒夜をじっと見つめる 「少年…その刀…いや、それよりも治療が先だ。 とりあえず我が家に招待する、立てるか?」 俺を気遣い手を差し伸べてくれる。 手を借りてなんとか立ち上がる だが 「ッつ」 足の痛みが激しく右足を地につくことができない 結構、逝ってたみたいだ… あまりの痛さに顔を渋めていると 「どうやら骨折しているようだな…少し待ってろ。 〈幻惑解除〉」 オールバックの男がそう言った瞬間、目の前の空間がねじ曲がり、すぐに元に戻った。 するとどうだ、先程までとても遠くにあった家が目の前にある。 ここに来てからは、もう驚きすぎて声も出ない… もうなんでもできるんじゃねーの? そんな考えに陥っていると 「入るぞ」 その声でハッと我に帰り、肩をかりながら家に入るのであった…
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