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『………』
『『………』』
『…何見つめあってんだよ、テメーら』
俺の肩を抱き寄せ威嚇する來臥の腕の中から、思わずおずおずと見上げてしまった。
だって…
だって目の前には、
『…どーいうー事かなー?
蘭ちゃーん?』
………怖いです。
般若がいます。
笑顔なのに黒いです。
『あ?知り合いかよ、アキ』
『んー…俺の大事な子ー?ちょーっといらっしゃーい!』
有無を言わさず連れていかれた奥の部屋。
扉を閉める音が死刑判決のような気がしたのは…
なぜだろうか。
…あの後、來臥が溜まり場にしているというスナックバーのような場所に連れていかれた。
中にはカラフルな頭の兄ちゃん達がいて、一斉に振り向かれて思わず來臥の後ろに隠れてしまった。
だって怖いんだもん。
『総長ー。その子新しい子ー?』
『何ー!セフレー?』
『ちげーよ!こいつは俺の大事な奴なんだよ!手出すんじゃねーぞ!』
何故か來臥が高らかに宣言するから、おずおずと顔だけ出してみた。
…途端、静まりかえる店内
…に、
響く驚きの声を出す人物を見て…
固まった。
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