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『アイツは駄目だ』
いきなりそんな事を言われてかみちゃんから顔をあげて、隣にたつかーくんを見上げる。
『アイツがどんな奴か知ってて付き合っているのか?
寂しいならうちに来い。俺は認めねぇぞ。
アイツだけは』
『コラコラ、神楽。いきなり怒らないで。蘭ちゃんびっくりしてるでしょ』
『お前だって腸煮えくり返ってるくせに』
『それでも!』
…かーくんが何に対してこんなに怒っているのか、わからなかった。
…いや、わかりたくなかった。
だって…
あきちゃんもいーちゃんも
皆同じ反応だから…
どうして?
何で來臥といたら駄目なの?
來臥は傍にいてくれるよ?
俺を思ってくれているよ?
優しいよ?
ねぇ、何で?
『蘭ちゃん!?』
『蘭!まだ話しは終わってないぞ!』
嫌だ
嫌だ
嫌だ!
來臥がいなくなったら…
俺は
また1人?
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