闇夜…?

12/50
前へ
/573ページ
次へ
『どうした』 いつもの小さな公園のブランコに座って、赤い蒼空を見ていたら… 頭上から心配そうな声がかかった。 振り返らなくても、 それが誰の声か、すぐわかる。 手にぎゅっと力が入ったのがわかったのだろう… 後ろから抱き締められた。 嬉しいのに… 苦しい… だって、 來臥の衣服からは …………俺を叩いた男の子の香りがしたから。 『……來…臥…』 『どうした。最近、溜まり場に来ないから心配したぞ。なんかあったか?』 ……何か? あぁ…、これは何かに入るのかな… だって、 あの子達とはそういう関係なんでしょう? なら、 俺は…? 俺は… 來臥の セフレでもなかったんだね。 だって、 來臥は俺に キス以上求めてこないから… あぁ…そうか。 だから、 あきちゃん達が… あきちゃん達は、知っていたから… 『……何もないよ』 ,
/573ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7206人が本棚に入れています
本棚に追加