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來臥は、何であの時俺に声をかけたの?
だって、
來臥の隣は
俺じゃないんでしょう?
その子は誰?
新しいセフレ?
街中を歩く人混みに紛れて、目の前を可愛い女の子と腕を組んで歩いていく來臥がいた。
どこから見ても、
仲良さげなカップルにしか見えない。
俺なんかより…
ずっと、
お似合いで…
それでも
知らない振りをした。
『あら、また来たの?』
たまり場に行くと、ギャル風な格好をした女の子が2人いた。
俺を見て鼻で笑うと、近くにいた男の子達が俺の髪を後ろから引っ張った。
『!』
『目障りだよね、この髪。ライが金髪だから自分は銀髪にしたの?』
『あは!まじうけるんですけどー!』
『馬鹿じゃね?切っちゃえ!』
『!』
女の子が鞄からハサミを取り出してきて、他の子が俺を押さえようとするから暴れて抵抗した。
母さんが親戚に嫌味を言われても、綺麗だと大好きだと言ってくれた髪…
ハサミが手に当たって跳ね返る。
ガシャンと音がしたと同時に、奥の部屋から
來臥が出てきた。
嫌な匂いと共に…
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