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『なあ!お前何て名前なんだよ!』
いきなり町中で腕を掴まれた。振り返ると金髪の可愛い男の子がいた。
どこかであった?
そう思って首を捻る俺に、彼はいきなり抱き締めてきた。
『何だよ!この間俺を助けてくれただろ!俺、探したんだからな!大変だったんだぞ!感謝しろよな!』
…………誰?
いきなり知らない人に抱き締められて、思考が停止した俺に…
背後から冷たい声がかかった。
『…そういう事かよ』
まるで、俺を否定し射ぬくような冷たい声に、
背筋が氷りついた。
『あ!お前、ライだろ!何でこんな所にいるんだ!』
來臥は怒っているのか、冷たい眼差しを俺に向けながら、金髪の男の子から俺を引っ張りだした。
『テメーこそ、俺のランに何の用だ。あぁ?
チーム"D"の総長、ハヤ』
『あ!お前ランって言うのかよ!俺の為に有難うな!』
満面の笑みでいうハヤという少年に、來臥の俺の腕を掴む手に力が加わった。
痛さに瞳を歪める。
……怖い。
その目は…何?
この少年は誰なの?
來臥の後ろにいる女の人は誰?
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