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『あ!まさか、ランがライの恋人の"白夜"なのか!?
そうなんだろ!
俺達友達だろ!何で教えてくれなかったんだよ!』
…何で?
何で君は怒っているの?
友達って誰と誰が?
『……誰?』
『何でそんな酷い事いうんだよ!謝れよ!俺、優しいから今謝ったら許してやるからさ!
この間の夜に、絡まれていたの助けてくれただろ!
俺の為に!』
………夜?絡まれて?
そうきいて、この数日の事を思いだそうとしたけど、
そもそも、今、何で俺がここにいるのかも定かじゃない事に気づいて…
………気分が悪くなり、思わず口を押さえた。
ぼんやりと、誰かが絡んできて喧嘩をした事は覚えているから、多分その時いたんだろうと思う。
……思うんだけど
どうしてそんな目で、俺を見るの…?
俺がこの少年と…浮気したとでも?
來臥は
いつも
何してるの?
『…来い。テメーらは帰れ』
『!』
何か喚いている少年と女性を置いて、俺の腕を掴んだまま離さない來臥に引っ張られて…
ビルとビルの間の薄暗い路地裏の壁に、
俺を押し付けた。
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