闇夜…?

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『!ゃ…』 焼けるような痛みに身体が跳ねて、咄嗟に來臥を離そうと空いている手で來臥の胸元を押した。 …それが、いけなかったのかも知れない。 俺が嫌がったと思ったのか、ボタンが更に弾け飛んで地面に転がった。 『…俺が…どんな想いで……今まで』 首から耳を舐めて囁く。 來臥がどんな意味でそれをいったのかはわからないが、 切なそうに囁いた言葉は俺の身体の自由を奪った。 髪を無理矢理かきあげて壁に頭を押し付け、俺の瞳を睨む。 その瞳にうつる悲しみに、 心がズキリと傷んだ。 …どうして、來臥が悲しそうにしているの? …どうして、來臥が泣きそうなの? …どうして、來臥は 俺を信じてくれないの? 血の味が口の中に広がる。 俺の舌を絡めとりながら、身体をまさぐる手に 何故か、 吐き気を覚えた。 俺を誰と思っているの? 沢山の人を抱いてきたんでしょう? 俺も、 あの人達と同じ? 身体を愛撫していく來臥の唇があたる所が、チクリと痛みが走る。 初めて受ける行為に、恐怖心が芽生えた。
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