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『…ううん。大丈夫だから。』
………うん、大丈夫。
父さんが俺を気にかけているって、わかったから…
大丈夫。
だって、ここをでたら…
きっと、
もう…
來臥に会えなくなってしまうから…
ごめんね?父さん…
もう少しだけ…
『……何かあったらすぐ言えよ?あー、あと
喧嘩ばかりするなよ?
肋折れてるぞ。夜遊びも程々にな。テストも近いんじゃねーの?学校も行けよ、肋治ったら』
……………
どうやら父さんにはバレていたらしい。
俺を見る眼差しや、頭を撫でる手があまりにも優しくて…
込み上げてくる涙を隠すように、瞳を閉じた。
大丈夫…
まだ、頑張れるから…
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