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どうやらあの少年がいた時に、肋をやっていたらしい。
呆けているのも考えものだ…と、様子を見に来たかーくんからきつーいお灸がおとされた。
暫く安静を言い渡し、飯買ってくると行ってしまった。
明らかに怒っている背中に何もいえず、布団を被っていると…
頭をなでられ…
目だけだすと、かみちゃんに苦笑された。
『仕方ないねー、たまり場からここに連れてきたの神楽だからねー。かーなーりー切れてたよー』
………と、笑顔でザクザク嫌味を言われた。
『正直に答えてくれる?
蘭は、あの時、ライに犯されたの?それとも、それ以前にもう?』
……………
…それを聞いてどうするの?俺が、男を受け入れていたら…
…軽蔑する?
『大丈夫だよ。心配しないで?ごめんね、聞き方が悪かったね。
同意していたならいいんだ。蘭ちゃんが自分で納得して受け入れていたら。
………首の傷と腕の痣を見てね…
神楽が、ライを殴ったからさ』
………え?
『………もう聞かないから…
…怖かったね。泣いていいからね』
思い出して震える身体を布団ごと抱き締めて、頭を撫でてくれた。
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