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『ラン!お前今まで何処行ってたんだよ!俺等友達だろ!親友だろ!何で俺のとこにこないんだよ!何でソイツといるんだ!ソイツは悪い奴なんだぞ!いきなり俺を襲って来たんだからな!
最低だぞ!そんな奴と一緒にいるなんて!見損なったぞ、ラン!ライを裏切るなんて!
そんな悪い奴と友達なんて、最低だ!この浮気者!』
『ハヤ!』
『何で止めるんだよ!ライ!俺間違ってないぞ!ランがライを裏切ってソイツを俺の所に寄越したんだろ!』
その言葉に、來臥の眉がピクリと動いたのを見逃さなかった。
來臥は…
その人の言葉を信じるの?
目の前が暗く闇に覆われていく気がした。
來臥は…
俺を探していたんじゃない…
來臥は…
來臥は…
俺を必要としていない。
俺はまた…
ひとり…?
1人でまた…膝を抱えて泣くの…?
…そう思った瞬間、足元が崩れ落ちた。
『!ラ…!』
來臥の声が聞こえた気がしたが、闇に飲まれる意識の中では…
…わからなかった。
オレハイラナイ…
ヒツヨウナインダ…
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