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それが彼の唇だと気づいた時には、俺の上に覆い被さるように乗っていて…
お腹を直に触っていた。
『俺達は3人で仲良くするんだろ!ライに抱かれてるんだから、俺だってランを抱いていいだろ!今はライいないから、明日は3人で楽しもうな!嬉しいだろ!?』
……これから何をされるのか解ると、恐怖にかられて助けて…って叫ぼうとした口の中に、彼の舌が入ってきた。
気持ち悪い…
気持ち悪い…
何でこんな事するの?
やだ…!
助けて…
助けて…來臥!
『…何…やってんだよ!』
『蘭ちゃ…!』
息苦しさと痛みで朦朧としていた俺に、覆い被さる重みがふいに消えた。
震える身体をぎゅっと抱き締める腕から逃れようと暴れ、錯乱する。
『蘭ちゃん!蘭ちゃ…!俺だよ!各務だよ!しっかりして…っ!』
頬を固定されて、やっと視界が戻った俺の前には…
ほっと吐息をはくかみちゃんの顔があった。
『……み…ちゃ…』
『遅くなってごめんね?もう大丈夫だから…』
かみちゃんの後ろに、かーくんの姿が見えた気がした。
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