記憶の狭間…?

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ライのセフレ…? 誰が? 舞が? 目の前では、双子と泉が源の上に乗り口を塞いでいる。 ライは気まずそうに視線を逸らし… 葵と狼帝は悲しそうに瞳を伏せている。 舞が…浮気をしていた? 「私も理事長の意見に同意ですね。蘭珠様をこんな目に合わせてまで、貴方を守りたくはないですし。第一、本人が何も知らない程…悲しく辛いものはないですしね? それに… 自分の女も管理できない奴に、被害者面してほしくもないですから」 …にこりと笑いながらいう秘書の瞳は冷たく、 憎悪に揺らめいているのがわかった。 …蘭は知っていた。 皆知っていた。 ………… …知らなかったなんて いや、知らない不利をしていた。 何度も疑問に思った。 舞がつけていた香水が、いつの間にか変わった事も。 それが、ライと似ている事も。 俺がいないのに、よくあの溜まり場にいた事も。 舞と蘭が何か話し合ってた事も。 蘭が溜まり場に顔を出さなくなった事も… …蘭が行方不明になっても、舞は何時もとかわらなかった。 それは、 蘭がいなくなった原因を知ってたから?
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