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『舞ちゃんは元気?』
『そっか。ラブラブなんだね、相変わらず。あ、俺の事言ったの?』
『なら、そのまま内緒にしててね?俺が直接行ってびっくりさせたいし。
あきちゃんの事だから、誰にも言ってないんでしょ?俺がここにいるの』
…………あれは、
舞が関わっていた事を、知ってたから?
俺の為…?
「…………もぅ…いいでしょう…?
旺弘を責めても…仕方ない…と」
「………甘めぇな」
狼帝の言葉を遮る理事長の低い低い声に、狼帝は悲しみに染まった瞳を背けた。
…だから、一瞬…
意味がわからなかった。
だって…
それは…
「どんな理由だろうが、アイツの女が蘭をあんな目に合わせた事実は消えねぇよ。
『総長に特定の恋人はいらないと、セフレを解消された奴等に頼まれた。舞という女が、皆をけしかけていた。首謀者はあの女で、俺は上手くいけばヤらしてくれるからって…』
…蘭を襲った奴が言った言葉だ」
…………わからない。
舞、お前は…
「蘭を歩道橋から突き落としたのも同じ女だ」
…そんなに、ライが好きだったのか?
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