宝石箱…?

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『学園の方、全員いるのかしら』 …何故そんな事を聞くんだろうか。 『特別な慰安旅行ですから一部ですね。』 『…一部か』 その言葉に何やら思案げな顔をするも、瞳を彼女からエレベーターにむけた。 上昇するエレベーター内で、あの部屋に連れていくのも気が引けて…とりあえず呼び出してからにするか。と、自己完結したと同時にエレベーターが止まった。 …銕先輩と初めてあったのは、委員会の打ち合わせだった。 寡黙で落ち着いた大人の雰囲気を纏い、闇に溶け込むような存在感のある不思議な人だった。 言うならば、男が惚れるような色男? …気がついたら 蘭は懐いていた。 時々、蘭は銕先輩に逢いに図書室に足を運ぶ。 活字中毒でもないのに、何をする訳でもない。 陽当たりのいい閲覧スペースにある椅子に座って、銕先輩の膝を枕に寝ている蘭を見た時は… ぎゅぅ…と、心をわしづかみにされた。 あの蘭が… ,
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