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「………だから言ったろ」
「う…ごめんなさい…」
軽々と俺を抱き上げて洗面所に連れて行ってくれた。
そのあと、身支度をしてると部屋のインターホンがなる。
…………で、
「………」
「………」
「………」
「………」
「………ごめんなさい…痛!」
ソファーに座っている俺の前には、珍しく角を生やした俺の父さんがいた。
目の前で腕を組んで仁王立ち。しかも、無言…
なにこれ、
ドッキリか何か?って思わず突っ込みをいれそうになっちゃったよ。
後ろには、父さんの秘書をしている紫音さんがこれまた素敵な黒い笑みを浮かべているし…
っというか、
凄い久し振りにあったから何話していいかわからなくて、何故かお互い無言大会。
……まぁ、負けたんだけど。
いや、怖いって!
無駄に整った顔してるから余計、凄みが増すというか…。まぁ、拳骨を貰ったわけです。
…というかさ。
「…何でここにいるの?」
「そうきたか」
「蘭珠様、昨日の事何処まで覚えてますか?」
…紫音さんにそういわれて、霞がかかったようにはっきりと思いだせない事に気づいた。
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