宝石箱…?

14/32
前へ
/573ページ
次へ
…覚えているのは、 海に行くためにホテルを出た事。 何で倒れたのかわからないけど… 俺が気を失っている間にあった事を聞きながら、現在… 病院に向かう車の中なんだけどね? なんていうのかな。 車がさ 「リムジンとかあり得ないよね」 「今更何言ってる。当たり前だろうが、何か文句あるか」 「…いやいや、俺、今初めて知ったんだけど? 父さんが理事長って… っていうか、 ………離してくんない?」 「断る」 …そうなんだよね。 何故かホテルの部屋を出る時から車の中まで、ずー―――っと俺を抱き締めているんだよね。 ……別に父さんにまで、俺を軽々とお姫様抱っこされたからって、 落ち込んでないからね? 「……動くのダルイだろ」 「でもさ、やっぱり一応男としてさ…って俺、口に出した?」 「………いや」 ………向かいの椅子に座って、長い足を組むろうちゃんを睨んだけど、 鼻で笑われた。 ぷんだ! ,
/573ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7216人が本棚に入れています
本棚に追加