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…覚えているのは、
海に行くためにホテルを出た事。
何で倒れたのかわからないけど…
俺が気を失っている間にあった事を聞きながら、現在…
病院に向かう車の中なんだけどね?
なんていうのかな。
車がさ
「リムジンとかあり得ないよね」
「今更何言ってる。当たり前だろうが、何か文句あるか」
「…いやいや、俺、今初めて知ったんだけど?
父さんが理事長って…
っていうか、
………離してくんない?」
「断る」
…そうなんだよね。
何故かホテルの部屋を出る時から車の中まで、ずー―――っと俺を抱き締めているんだよね。
……別に父さんにまで、俺を軽々とお姫様抱っこされたからって、
落ち込んでないからね?
「……動くのダルイだろ」
「でもさ、やっぱり一応男としてさ…って俺、口に出した?」
「………いや」
………向かいの椅子に座って、長い足を組むろうちゃんを睨んだけど、
鼻で笑われた。
ぷんだ!
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