宝石箱…?

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ろうちゃんに抱っこされたままは流石に悲しいから、歩く事にした。 うん。ちょっとふらつくけど大丈夫。 ほら、軽い貧血みたいな感じ? 心配性のろうちゃんに無言で腕を掴めと訴えられて、腕をくんでいるけどね。 何故かひしひしと父さんから無言の圧力がかかってきて、ちょっとうざいけど。 「……………蘭珠にうざい言われた」 「大丈夫ですよ。元からですからね!」 さらっと笑顔で毒を吐く紫音さんは、俺の代わりに書類に記入してくれている。 …っていうか、本人より把握してるとか。 「………あれ?俺、こないだ倒れたの言いました?」 「あぁ。報告済みです。記録漏れがないように昨夜、浩ノ宮様達とご友人の宝生様達に聞いてあります。 ですから、全て、把握してますからね!」 ………… 笑顔でさらっと爆弾発言をされたような… 思わず苦笑して、大きな溜め息をはいてしまった。 …小姑みたいです。 ,
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