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…あの慰安旅行から1週間たった。
体調があまり優れなかった俺は、3日休んだがあまりにも暇で4日目から登校した。
…だって、けんちゃんもいっちゃうんだもん。不良なのにね。←
「…チッ」
…あい、すいません。舌打ちされました。
だってさ?
1人でゲームしても寂しいし、見たいテレビもないし、朝から晩まで本読む程活字中毒じゃないし、ずっと寝ていなきゃいけない程体調悪い訳でもないし…
…ただ
夜、眠れなくなっただけ…
暗闇が怖くなった。
夜中、真っ暗な部屋が迫ってくるような…そんな感覚…
俺の身体をまさぐる手の感触があまりにリアルで、魘されて起きた後でも…
夢だとわかっているのに…
そのたびに、なっちゃん達に迷惑をかける。
交代で俺と一緒に寝てくれて、俺が寝るまで起きていてくれて…
それなのに、夜中必ず魘される俺を抱きしめて背中を擦ってくれる。
気にするなって言われれば言われる程、気になる訳で…
だから寝たふりして、彼らが寝てから寝るようになった。
…まぁ、すぐ魘されて起きるんだけどね?
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