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「お前がもう傷つくことはない。
今度こそ、
俺が守ってやるから」
だから黙って甘えてろ。と、頭をグリグリ撫でられた。
「痛い痛い、何気に力入ってるからね。禿げるからね。んむっ」
文句を言ったら飴を口にいれられました。
…あ、今日は桃味だ。
仕方ないから桃ちゃんで許してあげよう、と納得したとこで…
ろうちゃんの首に手を巻き付けて頭を肩に凭れた。
多分、今の俺はあの頃と同じように…
ろうちゃんに依存しているんだと思う。
ろうちゃんの優しさに漬け込んで、悲劇のヒロイン気取りで…
そうわかっているのに、
今の俺には、この温もりを手放す勇気もない訳で…
なっちゃん達とは違う安心感。
嬉しかった。
俺にはなっちゃん達やろうちゃん達がいるって、まだ自分を保っていれるのは…
彼等がいてくれるから…
彼等がどんな感情で俺を支えてくれるのかなんて…
今は気づきたくなかった。
わかってる。それからも逃げている事は…
でもね?
今ノ俺ハ、人ヲ愛スルノガ怖インダ。
ダッテ…
人ノ気持チナンテ、ワカラナイダロウ?
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