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「…エヘヘ…ありがとね、けんちゃん」
「………まだ固まらねえぞ」
照れているのかいつもよりぶっきらぼうな言い方に、口元が緩んだ。
俺より逞しいけんちゃんの身体を更にぎゅうぎゅう抱き締めたら、そんなに喰われたいのかっていうから
「ぷりん?」
って答えたら、深い溜め息を頂きました。
ぷりんが固まるまでに、顔洗って朝御飯というよりお昼ご飯を食べようとキッチンに立ち…
「…………」
うん、まずはここの後片付けからだよね…。
え?文句?言わないよ?
だってぱぱんなけんちゃんが俺の為に作ってくれた貴重なぷりんだもん。
「あ、なっちゃん達も食べるのかなー?お米どのぐらい炊こう」
「……あいつらなら出かけていねぇ」
炊飯器の前に立って呟いた疑問は、片付けていたけんちゃんが教えてくれた。
「2人でデート?」
「………気になるか?」
「にゃ?あの2人の趣味も洋服の好みも違うから共通のお店あるのかなーみたいな?」
「………」
なんか複雑な顔で返されました。
ご飯を炊いて、冷蔵庫を覗いて半端な野菜を全部いれて焼きそばを作って食べた。
買い物いかないとね。
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