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◆side,NANAMI◆
「…なん…だっ…て……?」
珍しく顕彰から電話がきたから、蘭に何かあったのかと出た瞬間…
『蘭がいなくなった』
いきなり真っ青になった俺の顔をみて、何かあったとわかったのだろう…
「蘭に何かあったの?七海」
「…蘭が…季岾と接触していなくなった」
「!」
驚愕に見開く愛結が、俺の手から携帯を奪い顕彰と話し出したのを見て…
会長に瞳を向けた。
「蘭の身に何かあったら…俺はアンタを許さない!絶対に!」
愛結と共にその場を離れた。
「顕彰は一度部屋を覗いて見るっていうから、まず寮から出たか確認しなきゃ!」
そういいながら走っていた俺達の視界に飛び込んできたもの…
「…………な…なみ」
草むらと石畳の合間にあったソレ。
…蘭の眼鏡だった。
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