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部屋につくと、そのまま浴室にいき頭から熱目のシャワーをかけた。
その水圧ですら感じるのか、甘い声をあげて俺にしがみついてくる。
肌にはりつく俺の衣服を掴んで、尚もキスをねだるランをみて…
悲しくなってぎゅうっと抱き締めた。
「……っ…ラン…ごめ……ごめんな…」
いつもいつも…傷つけるのは俺で…
お前は何も悪くないのに…
何でいつも…
「…俺が…ランを…好きになったから…
…すまな……ラン………
好き…な…んだ…」
どうしようもなく、ランが好きなんだ…
こんなに人を好きになった事なんかなかったから…
全てをぶつけて、お前が壊れたら…
そう思ったら、手を出せなくなって…
…それが逆にこんな事になるなんて
「……っラン……」
「……………ぃ…」
小さな声が水音に混ざって聞こえた。
身体を離してランの顔を包むように手を添えてみると、
苦しそうに潤む瞳が俺を見上げていた。
「……ねがぃ…助けて…來…がぁ…」
すがるような瞳に、俺はランの唇を塞いだ。
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