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「僕はね?神楽と違って平和主義者だから暴力は嫌いなんだよね!」
「………よくいうぜ(ボソッ)」
なんかぐちゃぐちゃいう神楽が椅子の下敷きになってるけど、気にしないで薫ににっこり笑うと…
薫は、
神楽から僕に視線をむけたまま、真っ青になって固まっている。
いつのまにか静まりかえった室内には、僕の含み笑いしか聞こえない。
ふふ…と、口元に手を当てて笑う僕をみて、
役員達が後退った。
「あの時も蘭ちゃん目の敵にして傷つけて、旺弘の彼女だった舞と共謀して蘭ちゃんを殺しかけて…
今度はドラッグを使ってまで?
僕は來臥とセックスした事ないから知らないけどー、
そんなによかったぁ?」
薫が蘭ちゃんに傷つけたナイフを弄びながら聞くと、蒼白ってぐらい真っ白になって震えちゃった。
笑って優しく聞いてあげてるのにねぇ。
「蘭ちゃんの頭を殴って気絶させた道具はこれぇ?」
折り畳み式ナイフの底面についた黒い染みをみていうと、ガタガタ震えながら泣き出した。
…蘭ちゃん以外の泣き顔ってぇ…
「へどがでるよね」
口元の笑みが消え、怒りに瞳を細めた。
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