闇夜の兎…?

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◆side,RANJU◆ ……どうして どうして俺は、人を不幸にしか出来ないんだろう… 久しぶりにあったあーちゃんは、俺のせいで傷ついている。 あーちゃんだけじゃない。 來臥も あきちゃんも …皆、傷つく事はなかった。 「…………ぁ」 身体が鉛の様に重く、喉も痛くて掠れた声しかでない。 でも…ちゃんと言わないと… 俺を抱き締めているあーちゃんからゆっくり身体を離すと、心配そうにみるから小さく笑った。 あーちゃんは、 昔もよく俺の心配をしてくれた。 大丈夫… もう逃げないって、決めたんだ。 「…っ蘭!」 あーちゃんから離れて、動かない身体を引きずるようにゆっくり… ゆっくり… あきちゃんの声で顔を上げた來臥が、驚いた顔をしてるのがぼんやりと見える。 その姿が霞み、身体のだるさに倒れそうになった。 「ラン!」 不意に抱きすくめられた身体に、一瞬途切れた意識が浮上する。 見えたのは… 逞しい俺を抱く腕と、 俺がつけた爪痕… 俺が… 愛した… 「……來臥…んで……何で?」
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