闇夜の兎…?

20/31
前へ
/573ページ
次へ
「……お前は風邪薬でさえすぐ眠くなるからな。常用しなきゃ大丈夫らしいから、あの薬の後遺症については心配しなくていい」 …へー。そうなんだー。 「………お前の事だぞ?」 うん? 呆れた様な声にノロノロと見上げると、何故か苦笑された。失礼な。 「……かわんねぇな…お前は…」 一瞬…悲しそうな瞳をした來臥が俺の身体に腕を回そうとして、 その手を引っ込めた。 …………。 來臥は俺に罪悪感を感じている。 俺がここに残ったのは、きちんと話し合う為… 遠慮なんかしないでちゃんと… だから引っ込めた來臥の腕を取って、 ぎゅー、は? ………って訴えたら、 切ない瞳を歪ませてぎゅぅ…って抱き締めてきた。 微かに震える身体から、來臥の不安が伝わってきて… だからね? お腹すいたって訴えたら苦笑された。 失礼な。体力かなり使ったんだからぷりん食べないと力出ないじゃん。 「あぁ、感じすぎてな…いてっ」 ………このやろう。 あまりの羞恥に思わず手の甲をつねったって、謝らないからね! ,
/573ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7206人が本棚に入れています
本棚に追加