7206人が本棚に入れています
本棚に追加
「……お前は風邪薬でさえすぐ眠くなるからな。常用しなきゃ大丈夫らしいから、あの薬の後遺症については心配しなくていい」
…へー。そうなんだー。
「………お前の事だぞ?」
うん?
呆れた様な声にノロノロと見上げると、何故か苦笑された。失礼な。
「……かわんねぇな…お前は…」
一瞬…悲しそうな瞳をした來臥が俺の身体に腕を回そうとして、
その手を引っ込めた。
…………。
來臥は俺に罪悪感を感じている。
俺がここに残ったのは、きちんと話し合う為…
遠慮なんかしないでちゃんと…
だから引っ込めた來臥の腕を取って、
ぎゅー、は?
………って訴えたら、
切ない瞳を歪ませてぎゅぅ…って抱き締めてきた。
微かに震える身体から、來臥の不安が伝わってきて…
だからね?
お腹すいたって訴えたら苦笑された。
失礼な。体力かなり使ったんだからぷりん食べないと力出ないじゃん。
「あぁ、感じすぎてな…いてっ」
………このやろう。
あまりの羞恥に思わず手の甲をつねったって、謝らないからね!
,
最初のコメントを投稿しよう!