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「ふっ…動けるか?あっちに飯用意してある」
………動けるようにみえる?
むーっと唸ったら優しい眼差しで頭を撫でられて、抱き上げてくれる來臥。
まるで、昔に戻ったかのような自然な態度。
…俺も
來臥も…
來臥に凭れながら、目の前にある綺麗な顔を見つめていたら…
視線に気づいたのか瞳があった。
「どうした?」
「………」
…どうした…か。うん、どうしたんだろ。
わからない。
來臥…
"この気持ち"がわからないんだ…
あれ?これ來臥が作ったの?
來臥に抱っこされてリビングのソファーに座った俺の前のテーブルに置いてある、
黄色いふわとろオムライス。
「………」
ちゃんと旗たってるし…
しかも、この高校の校章とかうけるんですけど。
え?いつの間に料理できるようになったの?進化?あの俺様來臥が進化した!痛!
「人をどっかのモンスターみたいに言うんじゃねぇ。葵がさっき食堂から手配したんだよ」
あー、あーちゃんなら納得。痛!だからおでこは痛いんだってば!
じとーっと見上げたら、溜め息つかれた。
失礼な。
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