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「………ごめんな…いつも…つも……」
…謝罪が欲しい訳じゃない。
ねぇ…來臥…
俺達はこれからどうしたらいいんだろう…
きっと、今までみたいには生活出来ない。
だって、
俺も…
來臥も…
お互いを忘れる事なんて、出来ないから。
だからって、
また昔みたいに付き合う事も出来ないと思う。
思い出した『過去』は、二人にとって忘れてしまうには、
あまりに重く…
俺は、
足枷のように來臥を縛りつけておくなんて、出来ないから。
來臥の広い逞しい背中に手を回して、
ぎゅうって抱き締めた。
ねぇ…來臥
どうしたらいいの?
どうしたら…
俺達は、笑い合う事が出来るの?
どうしたら…
昔みたいに愛せるの?
どうしたら…
皆が幸せになれるの?
どうして俺は…
皆を…來臥を…
哀しませる事しか出来ないの?
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