闇夜の兎…?

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次の日、目が覚めたらがっちり抱き締められていたとか。 だるいけど何とか動けるみたいだから、必死に腕から抜け出て… 一回り大きい体格の違いに思わずデコピンしたくなったけど← なんというかやっぱりというか、あまり自炊しない來臥の冷蔵庫には何もなかった。 それでも、お米はあったからご飯は炊いて冷凍庫に何故かあったミックスベジタブルで炒飯を作っていたら… 「…何してる」 「わっ!吃驚した…」 いきなり背後から抱き締められて、危うくフライパン落とすとこだったじゃんか。 危ないからね。 火傷するからね。 後片付けが面倒だからね←一番の本音 「出来た。食べよう?」 肩越しに振り返ると、目の前にまだ眠たそうだけど不安で揺れる金色の瞳があった。 きっと、目が覚めて俺がいなかったから心配になったんだろう。 無言でおでこを合わせて、眉間によっていた皺が幾分減ったようだ。 「熱下がったからって無理すんな」 「…來臥いっつも何食べてるの。つか、來臥がミックスベジタブル好きなんて」 「ちげーよ。葵だ」 あー、あーちゃんなら納得…痛! だから皆して人のおでこ何だと思ってんの!プンプン!
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