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「かーくんがお迎え?」
「そうかー、俺じゃー不服かーまだまだ俺の愛が足りなかったかー?」
「痛い痛い痛い。グリグリ痛いですー、ただ聞いただけでしょー?見回りかもしんないしー」
「見回るならこんなのどかなとここねーよ」
ごもっとも。
こんなとこで被害うける訳…
………。
「…蘭。お前今なんか隠さなかったか?あ?」
「飴ちゃんない?」
思わず話をそらしてしまったら、渋い顔で睨まれました。
いや、親衛隊に追いかけられた事あったなーなんて思ってないし。
「ったく。ほら」
「ん」
いきなり口に飴を突っ込まれたけど、葡萄味だったからいーや。
かーくんはそのまま俺の隣に座って俺の頬を掴んでじーっと間近で見つめている。つか、近いです。流石にここまで近づけなくても見えるんですが。
「目の前に来るまでぼけーっと気づきもしなかった奴に言われたくないね」
………はい、すいません。
隠し事出来ないなー、なんて思ってないし。
「………痩せたな」
「そぉ?最近はちゃんと食わされてるよ?ママンのおかげで」
「あれがママンだと思うのは、お前だけだ」
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