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「……おせぇよ」
「お前の代わりに迎えに行ってやったんだから礼ぐらいいえよ。」
「…………チッ。悪かったな。お前は中に入れ」
「ぷにゃ!」
まるでかーくんから奪いとるように俺を腕から取り上げる來臥に、
かーくんは苦笑している。
だって、もう疲れたんだもん。おんぶって訴えたら何故か姫抱きされたけど…。ちょっと恥ずかしかったけど。
「來臥」
「あ?」
「…より戻したのか」
「チッ………保護者かよ」
肩越しに振り返った來臥は明らかに面白くないみたいで、舌打ちしてるし。
「首筋は目立つからやめろ。蘭が被害にあうだろーが。それでなくても、日に日に色気が増してきてるっていうのに(ブツブツ)」
…ん?首筋?
チラリと俺を見る來臥に首を傾げると、ニヤリと笑うから…
思わずシャツの首元をあげて隠して叩いた。
「~~~っ!(バシバシ)」
「猫パンチみたいで痛くねえよ、馬鹿」
かーくん!來臥、意地悪だよ!横暴だよ!俺様だよ!
「…まぁ、それは昔からだしな」
「テメー、貶してんのかよ」
「誉めたんだが?」
何気に仲いいんだよね、この2人。
「「蘭(ラン)?」」
…何でもないです。
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