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「うにゃー!わかんない!何でこんなに進んでるの!なっちゃん頭に入んないよー!」
そんなに俺休んでた!?休んでた!?
…………。
うん、休んでたかも…。
机につっぷして泣き崩れた俺の頭を、なっちゃんが苦笑しながら撫でてくれる。
「まぁ、病み上がりだしな。要点纏めてやるしかないだろう。
少し休憩して、暖かいココアでも飲んで気分転換するか」
「なっちゃん大好き!」
「チッ…」
「クスクス」
けんちゃんに舌打ちされてもいいもん!だってわかんないんだもん!
…暖かいココアを堪能したあとは、なっちゃんと愛結に教えて貰いながらのお勉強に逆戻りしたけど。
勉強漬けの週末があっという間に終わって、なっちゃん達は自分の部屋に帰った。
一緒に寝てくれるっていったけど、流石に明日は月曜日だし…
それに…
これ以上甘えてはいけない気がして…
ベッドに膝を抱えて暗い室内に1人でいると、
不意に孤独感に襲われて自分の身体を抱き締めた。
大丈夫…
だって、自分で決めたんだから。
1人で立つんだって…
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