想いの丈は…?

15/34
前へ
/573ページ
次へ
「うにゃー!わかんない!何でこんなに進んでるの!なっちゃん頭に入んないよー!」 そんなに俺休んでた!?休んでた!? …………。 うん、休んでたかも…。 机につっぷして泣き崩れた俺の頭を、なっちゃんが苦笑しながら撫でてくれる。 「まぁ、病み上がりだしな。要点纏めてやるしかないだろう。 少し休憩して、暖かいココアでも飲んで気分転換するか」 「なっちゃん大好き!」 「チッ…」 「クスクス」 けんちゃんに舌打ちされてもいいもん!だってわかんないんだもん! …暖かいココアを堪能したあとは、なっちゃんと愛結に教えて貰いながらのお勉強に逆戻りしたけど。 勉強漬けの週末があっという間に終わって、なっちゃん達は自分の部屋に帰った。 一緒に寝てくれるっていったけど、流石に明日は月曜日だし… それに… これ以上甘えてはいけない気がして… ベッドに膝を抱えて暗い室内に1人でいると、 不意に孤独感に襲われて自分の身体を抱き締めた。 大丈夫… だって、自分で決めたんだから。 1人で立つんだって… ,
/573ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7206人が本棚に入れています
本棚に追加