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…風紀の仕事が忙しいのか、かーくん達とも逢わないし…
ましてや、あきちゃん達は普段から逢わないから…
ちょっとあきちゃんが心配だったけど。
舞ちゃんとどうなったのか…あきちゃん自身は大丈夫なのか…
俺がいたからって何も力にはなれないけどそれでも…
電話やメールとかは苦手だから、あまり俺からかける事はないし…
………來臥ともあれっきり逢っていない。
俺のせいで沢山の人を振り回した気がして…
既に治った傷が、時折俺に忘れてはいけないと訴えるかのように疼く。
忘れてはいない。否、忘れる事なんて出来ないんだ…
「…蘭?まだ起きていたのか」
「…なっちゃん」
夢に魘される事も減って、毎日なっちゃんと愛結とけんちゃんと交代で添い寝してくれてたけど…
今も時々一緒に寝てくれる。
「眠れないのか?」
「なっちゃん待ってた」
「…………あぁ、悪い」
ちょっと間が空いたのは気にしないようにして、
隣にきたなっちゃんの胸元にすりより額をつけた。
「どうかしたのか?」
「…ううん。お休み」
力強い鼓動を聞いていると安心するのは、なっちゃんだからなのか…
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