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「有難う、なっちゃん。でも大丈夫だよー。だってその為の本だもん」
あーんって、アイスをスプーンですくってなっちゃんの口元に近づけると…
小さな溜め息をついて、ぱくっと食べた。
「まったく…何かあったら必ず連絡しろよ。いつでもいいから」
「それけんちゃんにも言われたけど、俺ってそんなに危なっかしい?」
「しい」
即答されて、むぅーっと剥れてぷりんをつついていたら、頭を撫でられた。
「心配なんだよ。病み上がりだしな…」
少し悲しそうに微笑むなっちゃんの手に、自分の手を重ねて頬にすりよせる。
…いつもいつも、俺の事を考えてくれて感謝してるんだよ?
でもね?
なっちゃんのこの手にすがったらいけないから…
すがったら多分、
なっちゃんから離れる事が出来なくなるから…
「お土産よろしくね!」
にっこり笑っていうと、溜め息をつかれて優しい笑みをくれた。
つか、さっきのチワワちゃんが鼻血だしてますけど…このイケメンが!
「そんなに俺が格好いいか、そうか」
「なっちゃんナルシー…いひゃいれすほへんなはい」
伸びちゃうからね!可愛い頬っぺが!
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