想いの丈は…?

30/34
前へ
/573ページ
次へ
「…蘭珠?」 図書室で本を選んでいたら、驚いたような声が聞こえて振り返ったら… 「…來臥」 「何してんだ?」 そこには、あの日以来逢う事がなかった來臥がいた。 「悩み中?」 「…何で疑問系なんだよ」 呆れたようにふっと笑うと、俺が見ていた本棚に目を向けて渋い顔をした。 「…お前に教師とかは向かねぇんじゃねえ?」 「…失礼な」 本棚を順に見てるだけだといえば納得されたのも失礼だよね! 「…元気か…って感じでもねえな。悩み事なら相談にのるぜ?」 「え……痛!」 思わぬ言葉に鳥肌がたって腕を擦ったら、デコピンされた。だから痛いんだよ?それ! 「…あまり思い悩むんじゃねえよ」 「來臥が優しいとか…いひゃいいひゃい!うほれすほへんなはい!」 「チッ」 頬をびよーんって引っ張られて素直に謝ったら舌打ちされた。 もう!横暴なんだから!プンプン! っというかね? 「何でここにいるの?」 「…俺だって本ぐらい読むぞ」 …………。 あ、ここ図書室だった← ,
/573ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7207人が本棚に入れています
本棚に追加