7207人が本棚に入れています
本棚に追加
「…蘭珠?」
図書室で本を選んでいたら、驚いたような声が聞こえて振り返ったら…
「…來臥」
「何してんだ?」
そこには、あの日以来逢う事がなかった來臥がいた。
「悩み中?」
「…何で疑問系なんだよ」
呆れたようにふっと笑うと、俺が見ていた本棚に目を向けて渋い顔をした。
「…お前に教師とかは向かねぇんじゃねえ?」
「…失礼な」
本棚を順に見てるだけだといえば納得されたのも失礼だよね!
「…元気か…って感じでもねえな。悩み事なら相談にのるぜ?」
「え……痛!」
思わぬ言葉に鳥肌がたって腕を擦ったら、デコピンされた。だから痛いんだよ?それ!
「…あまり思い悩むんじゃねえよ」
「來臥が優しいとか…いひゃいいひゃい!うほれすほへんなはい!」
「チッ」
頬をびよーんって引っ張られて素直に謝ったら舌打ちされた。
もう!横暴なんだから!プンプン!
っというかね?
「何でここにいるの?」
「…俺だって本ぐらい読むぞ」
…………。
あ、ここ図書室だった←
,
最初のコメントを投稿しよう!