闇が明ける朝には…

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どこぞの青春ドラマか…と、思わず突っ込みをいれたくなった俺はずぶ濡れなわけで… っていうかね? 「…ビショビショ」 皆は水着だけど、俺は薄手のパーカーにショートパンツな訳で… 「どーしてくれよう…」 じとーっと睨むとかーくんは… 「俺が水も滴るお姫様を抱っこしてやろうか」 「セクハラ親父!」 「ちょ!」 「神楽が悪いよねー!」 「何でだ!」 かーくんを置いて4人で帰ろうとしたら、追いかけてくるから逃げた。 そんなじゃれあいをしていた俺達を… 見てる人がいたなんて… 「…残っちゃったね」 眉を下げて呟く愛結。 愛結のいう通り、胸にはあの時の切り傷がある訳で… もっというとね? 骨折した時の傷も薄くだけどあるんだ。 「気にしてないよ、ほら。少しは男らしいでしょ?」 「その貧弱な身体でか」 「かーくんって意地悪になったよね。セクハラ親父の癖に」 「宝生に負けたから拗ねてるんだよ」 「俺のせいじゃないっすよ?負けたのは」 「よし、やっぱり蘭はお前らにはやらねえ」 露天風呂で今度はお湯の掛け合いっこが始まるとか… ,
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