7208人が本棚に入れています
本棚に追加
どこぞの青春ドラマか…と、思わず突っ込みをいれたくなった俺はずぶ濡れなわけで…
っていうかね?
「…ビショビショ」
皆は水着だけど、俺は薄手のパーカーにショートパンツな訳で…
「どーしてくれよう…」
じとーっと睨むとかーくんは…
「俺が水も滴るお姫様を抱っこしてやろうか」
「セクハラ親父!」
「ちょ!」
「神楽が悪いよねー!」
「何でだ!」
かーくんを置いて4人で帰ろうとしたら、追いかけてくるから逃げた。
そんなじゃれあいをしていた俺達を…
見てる人がいたなんて…
「…残っちゃったね」
眉を下げて呟く愛結。
愛結のいう通り、胸にはあの時の切り傷がある訳で…
もっというとね?
骨折した時の傷も薄くだけどあるんだ。
「気にしてないよ、ほら。少しは男らしいでしょ?」
「その貧弱な身体でか」
「かーくんって意地悪になったよね。セクハラ親父の癖に」
「宝生に負けたから拗ねてるんだよ」
「俺のせいじゃないっすよ?負けたのは」
「よし、やっぱり蘭はお前らにはやらねえ」
露天風呂で今度はお湯の掛け合いっこが始まるとか…
,
最初のコメントを投稿しよう!