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「ま、まじにヤられるかと思った…」
若干顔を青くして机につっぷする仁ちゃんの頭を、よしよしと撫でてやると…
目をキラキラさせて見上げるから、その顔に書類の束を押し付けてあげた。
「ぶ!な、なんすかこれ?」
「誤字脱字」
「あ、俺が昨日出したヤツじゃないっすか!うへぇー」
「あーゆー。仁ちゃんが… 「ひ!今すぐ直しやす!」 …クスクス」
でも、兄より人懐っこくて意外に真面目だったりする可愛いやつ。外見不良なのにね?
目を光らせている愛結と仁ちゃんのコンビは、中々お似合いで…
風紀の中では微笑ましい光景だったりする。
「…そういや、浅野先輩の事聞きました?」
「…けんちゃん?」
愛結と顔を見合わせて首を捻る。
けんちゃんは相変わらず、学校と実家を行ったり来たりで忙しく、中々ゆっくりと話も出来ないのが現状だったりする。
「ほら、前に抗争あったじゃないすか。その時に助けに入った人がいるらしいっすよ?」
「…助け?組関係じゃないの?」
「いやー、それが違うらしいっすよ?ま、兄貴の情報なんすけどね」
…げんちゃん?
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