◆番外編*に◆

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「おはようございます」 「おはようございます、今日は早いですね」 俺の1日は、まず屋敷内の見回りから始まる。 普通ならば一番安心出来る筈の自宅なのに、 ここは違う。 未だに蘭珠をよく思わない輩がいるからだ。 以前、蘭珠が屋敷内で襲われてからは更に警備体制が強化されている。 それでも… 「今日も差出人不明のラブレターが届いてますよ」 「…………チッ」 「クスクス。本当に貴方は蘭珠様が大切なんですね」 「……失礼しました」 思わず漏れた舌打ちに笑って流してくれる紫音さんも、 蘭珠にはかなり甘い。 「まぁ、大体は予測ついてますから大丈夫ですよ。 それより、蘭珠様に変わりはないですか?」 「はい」 テキパキと使用人を動かしながら俺と会話する、 この屋敷の影の実力者は… 「ああ。あまり蘭珠様が可愛らしいからといって毎日盛っていたら、貴方の体力が持ちませんからね?」 「………」 さらりと事も無げに釘を刺す。 「しかし困りましたね。最近、特に艶やかさに色気が増してきてます。ハイエナに気を付けて下さいね」 笑顔でとどめを刺されれば、頭を下げるしかなかった。 ,
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