◆番外編*に◆

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「今日は夕方から時間を空けていますから、目一杯蘭珠様に羽根を伸ばさせてあげて下さいね。 くれぐれも、 外では酒を飲ませないで下さいね」 「……わかってます」 …帰ってから、部屋で飲ませるさ。 紫音さんから離れて再び屋敷内外を見回り、無線で他の奴と連絡をいれる。 腕時計を確認すれば、蘭珠を起こす時間になっていた。 俺と再会してからの蘭珠は、俺が傍にいないと不安定になる。 表面上ではなく、中身がだ。 あ?言い方が可笑しいか? つまり、目覚めた時に俺がいないと… 「………っ」 こうやって、自分を護るように身体を丸めて震えているんだ。 未だに闇に足を絡め取られているから… 「大丈夫だ。俺は、ここにいる…蘭」 「…っ……ろう…ちゃ…」 布団から頭をだして俺を視界に捕らえると、 安心したように吐息をはいたのがわかった。 「どこに行きたい?」 蘭珠の身体を毛布に包んで、ベッドに腰掛ける俺の膝の上で抱き締めると… 俺の首に手を回して… 「んー…どこでも……おはようのちゅーは…?」 そう言って、俺を煽るんだ。 ,
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