◆番外編*に◆

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「いいな。くれぐれも気を付けろよ。蘭珠に何かあったらてめぇを八つ裂きにしてやるからな」 「戯れ言は構わなくていいですからね。いってらっしゃいませ」 そんな見送りをされたのが、1時間前。 今は海が見える峠を走っている。 やはり人混みだと、何かと対処にこまるからだが… 「ろうちゃんと2人で来たかったんだ」 そう言って俺にキスをするから、蘭珠の細い腰に手を回して深く舌を絡めとった。 鷺ノ宮にもプライベートビーチがあるが、蘭珠はここに来たかったと言って… 神楽兄弟に連絡をした。 そこは… 俺が蘭珠から離れた時に、遠くからその姿を眺めていた所で… 「やっぱりまだ寒いね。でも潮風が気持ちいいや」 そう言って、波打ち際で海を眺めていた。 あの頃は、俺も色々あって傍にいる事も辛く逃げた。 …言い訳をする気はない。 俺は、逃げたんだ。 蘭珠の気持ちを知りながら… 俺達は同じ闇を抱えて、同じ辛さも味わった。 だから、その気持ちが依存ではないのかと… 蘭珠の言葉を遮ったんだ。 ,
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