◆番外編*に◆

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俺の恋人と蘭珠の恋人が関係あると知った悲しさよりも、 それを知った蘭珠の心の傷の方が気になったのに気づいた時… 彼女を責める事が出来なかった。 結局は俺も同じなんだと… 蘭珠が俺を慕ってくれて、依存しているのもわかった。 それでもいいから、俺を頼れ。 そんな優越感に浸りながら… 「…風邪ひくぞ」 「ろうちゃんってやっぱり過保護だよね」 「…お前限定だ」 「ふふ。暖かい」 後ろからその小さな身体を抱き締めれば、嬉しそうに笑って俺の腕に手を添える。 やっと、手に入れた俺の命だ。 誰にも… もう二度と触れさせない。 二度と傷付けさせない。 「…ろうちゃん」 「ん?」 「…有難うね」 「蘭?」 「…俺さ…言葉にするの苦手だから。ろうちゃんはいつも俺の思ってる事がわかるから… 俺… 初めて逢った時から、ろうちゃんは俺の中で特別だったんだと思う。 ろうちゃんがいてくれるから、前に進めた。 ろうちゃんがいてくれるから、辛い事も乗り越えられたんだ」 そう言った蘭珠の瞳は、真っ直ぐで… 凄く綺麗だった。 ,
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