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「辛い時に傍にいてほしかったのも…助けてを求めていたのも…
いつもろうちゃんだった。
それに最初に気づいたのは、俺ではなくて…
だからね?
俺は來臥には感謝しているんだ。恨んでなんかいない。確かに好きだったけど、でも…
ろうちゃんの隣が、一番落ち着く。
ねぇ、ろうちゃん。我が儘言ってもいい?
ずっと俺と一緒にいてくれる?」
それは、俺の大切な微笑みで…
蘭珠が笑顔でいれるなら、
俺はこの手を何度でも赤く染める。
この穢れた手を…
「あぁ。死んでも一緒にいてやる」
「ろうちゃん、何様?」
「俺様」
「ふふ」
背伸びをして俺の首に手を回すから、その細い腰を抱き寄せて唇を重ねた。
「…おい、蘭珠。そのピアスは何だ」
「うにゅ?ろうちゃんのプレゼントだよ?綺麗でしょ!何、父さんもピアス欲しいの?あ、紫音さん。今日は有難うございました」
「ふふ。楽しかったですか?」
「はい!ろうちゃんがね、すっごく美味しいプリンパフェがあるお店に連れて行ってくれて!」
「良かったですね」
「はい!」
「聞けよ。お前ら…」
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