◆番外編*に◆

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「………飲むからだ、ばか」 「うー…だってぇー、美味しかったんだもー」 海に行った後、近くの喫茶店でパフェを頬張る蘭珠にピアスを渡した。 それは普通のピアスではなく… 紫音さんと思案して決めた、高性能のチップが入っている。 どこにいてもわかるように… 夕食時、何を張り合ったのか社長がいつもより豪勢な食事を用意していた。 それがまたワインに合うからと、弱い癖に飲んで… 結果、 グラス一杯で酔っぱらい。 「とりあえず着替えろ…蘭?」 「バンザイー!」 「……ハァ」 衣服を脱がす俺は、ふとポケットに入っていた飴を蘭珠の口にいれると… 「プリン味だー。ろうちゃんからのホワイトデーだー!」 「…なるほど。物より食い物か」 「ろうちゃん、有難う」 「いつもより積極的だな、酔っぱらい」 「今度はろうちゃんに酔いたい」 「………。また怒られるな」 「…んぅ」 蘭珠からの口付けを深いものに変えて… 明日も明後日も… 1年後も10年後も… お前の傍を離れる気はないから… 安心して俺に心も身体も任せていろ。 お前が二度と悲しみに染まらないように、俺が護るから… 《fin》 ,
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