33312人が本棚に入れています
本棚に追加
不思議な力を感じる方へ進んでゆくと林が見えてきた。
こんな崖下に林があったんだ。
力は林の中から強く感じる。
林に入口のようなところはない、木と木の間から入るしかない。
そう思って、木の隙間から林に入った瞬間だった。
ビュッという空気が切られるような音が鳴り響き……
「痛っ!?」
私の肩が黒い影に斬りつけられた。
服が破れて血が滲んでいる。
「いったぁ……」
影を目で追うと木の近くに一匹の黒い蝶。
どうしてこんなところに蝶がいるの?
蝶はまだ私のまわりを飛んでいる。
林に入るのを拒んでいるように。
最初のコメントを投稿しよう!