Chapter1 くくるもの

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「三門さんも嫌いなんですね、てるてる坊主」 「うん。ほら、だってさぁ、吊っちゃてるじゃない」 「吊っちゃてる?」 「首。どう見ても首吊りだよね」 私は思わず吹き出した。 「どうしたの?」 「すみません。私と同じ感想だったので。三門さんなら何かこれにまつわる伝承とか、そういう原因があるのかなと思って」 「てるてる坊主にまつわる伝説かい。まぁ、なくはないけど。今度話そうか?」 「そうですね、今度お願いします。それより、何か用事があったんですよね」
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