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「分かったよ。そのてるてる坊主を吊るした人。いや、子供かな」
三門さんが、てるてる坊主を指差しながら言った。
「もう4年も前になるから、まだ菊理ちゃんがここに来る前のことだね」
三門さんが続けて話す。
「今日七歳の七五三の儀をする女の子なんだけどね。三歳の時も来ていたんだよ。でもその日は酷い大雨で、女の子は着物が濡れて泥も付いて、泣いてしまったんだ」
「だから今日は絶対に晴れて欲しかった」
私が空を見ながら言った。
「そうだね。きっと家にも吊るしてるけど、ここにも付けたかったんだろうね」
「今回は良い思い出になるといいですね。じゃあ、私、玉串を切ってきます」
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