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洞穴の壁に丸く穴が空いていて、中で火が燃えている。
燃えているのは穴に置かれている器?
炎に照らされる部分から、洞穴は石畳と石壁の部屋に変わっていた。
ここは誰かの家なのかな?
寒い石造りの家、暮らしにくそうだけど。
コツン、コツンと足音を響かせながら私は奥へと進む。
すると通路の端にお地蔵さんが見えた。
左側と右側にそれぞれ二人ずつ。
私がお地蔵さんの横を通り過ぎようとすると……。
【おお、ついにおいでなさりましたか】
【お待ちしておりましたぞ】
「うわぁっ!」
私は叫びながら走って通りすぎた。
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