武装ドレスっ娘、フロリダに行く

3/3
前へ
/9ページ
次へ
「と・に・か・く!」 「他に何か?」 「まあ落ち着け。そんじょそこらの貴婦人じゃ及ばないスタイルが台無しだぜ。」 "ゴルフ"の宥め方が謎な気もするが、気のせいである。 「"戦う貴婦人"ならそれなりの呼ばれ方の方が良いわね。"レディ・レックス"って呼んでくれる?パーティー中だけで良いから。」 携帯端末の向こうで、"シエラ"はどこか悪戯っぽい笑みを浮かべていた。因みに、彼女は19歳だ。"貴婦人"と呼ばれるには若すぎると言えよう。 「"レディ・レックス"だって?パーティーはフロリダでやるんだ。そう名乗りたいなら、独立戦争が始まった街を経由してもいいが、俺は寄り道は余り好きじゃない。」 "レディ・レックス"というのは、空母"レキシントン"の事で、レキシントンは独立戦争が始まった街だ。 「冗談よ。私は"シエラ"だもの。」 「了解。アウト。」 "ゴルフ"はそう言って通信を切った。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加